香港のアパートさがしでえた知識のまとめです。自分用ですし、聞きかじりなので、あてにはなりませんが。
香港は香港島、九龍、新界の3つのエリアからなります。イギリスが、戦争で領土を増やしていった順です。地理的には、香港島が最南で、新界が北。
これらの特徴をまとめると、以下のとおり。
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場所
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広さ
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値段
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香港島
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南・島
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狭い
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高い
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九龍
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中間(大陸の端)
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中間
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中位
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新界
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北・その他
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広い
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安い
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日本人は、九龍と、香港島の北部(特にハッピーバレーと呼ばれる中央と太古とかの東側)が多いらしい。ぼくは子供のスクールバスの限界があるので南部か、地下鉄の左(西)の端っこ(従来地下鉄がないという意味で南部に分類されていたが、地理的には北部な地域。HKU駅とかKennedy Town駅とか)を考えています。したがって、以下は香港島の私の検討している地域のみを。
香港島は、地下鉄が東西に通る北部と、山を挟んだ南部に大きく別れます。北部がいわゆるイメージする香港。混んでいて、狭いし、賑やか。南部はリゾート地かと思うほど、広々していて、家も超広い。イメージは暑いニューヨーク郊外のハンプトンみたいな感じかと。
アパート面積で言うと、北部が現地家族向け500スクエアくらいが主流なのに比べ、南部は場所にもよるけど、エクスパット向け2000スクエアからと言う感じです。白人率もかなり高いです。
値段は、北部の西側で700から800スクエアで、USD6000から7000程度。きれいなマンションだが、必ずしも家族向けではなく、マンハッタンのSOHOみたいな感じ。南部はUSD8000から20000超で、面積は1000スクエアからいくらでも、って感じ。ちなみにHKDとUSDは連動しています。南は地下鉄がないので、車を持つ人も多いです。
香港の不動産は、一説には、2009年から3倍に上がっているそうです。銀行の貸し渋り(銀行借入の上限利率の設定。だだしサラ金は制限なし)、政府による価格抑制(7年住むともらえる永住権がない人の購入には10−15%程度の税金がかかる)もあり、上昇カーブは緩やかになっていますが、依然本土からの購入熱は強く、価格を下支えしている感じ。大体、不動産価格と賃貸価格の比較だと30年を超えるので、ニューヨーク同様強気の値段設定になっています。香港の平均所得は2万ドルにすぎないので、かなり格差社会です。普通の人は、いい時期にたまたま「2つ目の」不動産を持っていないとリッチになれません。
香港の特徴として、1997年の返還後50年で中国の一部になるという流れがあります。それまでは一応一国二制度と言われていますが、中国の圧力は年々強まり、昨年は大学生を中心とする大規模デモが発生しています。1997年の中国返還で不動産価格は急落したので、不動産を購入すれば安泰と考えるかは人によると思いますが、現状はマンハッタンと同じ理屈(海外からの移住)でどんどん高くなっていっています。
香港のビルはかなり巨大です。花崗岩で全体が覆われ、地震が少ないこともあり、建築も日本に比べるとかなり積極果敢。ビルも隣とひっついて巨大になりがちです。大規模開発では幾つものビルがひっついて、屏風のようになっています。
香港の地下鉄の整備は現在進行形で、毎年のように地下鉄が伸長されています。基本的に日本と同様のシステムで、かなり綺麗で信頼性は高いです。なので、新たな地下鉄駅周辺は基本的に狙い目かもしれません。
香港島は、さほど大きくないので、車かタクシーで動く限り、どこに住んでも結局は通勤圏内です。車は中古であれば、5万USドル程度で高級車が購入でき、年間も50−100万円程度(駐車場代金を除く)で維持できるそうです。
学校は、インターナショナルスクールと、ローカルとその間のESFと呼ばれる公立インターがあります。インターナショナルは通常2万USドル程度、ESFは1万USドル程度。ローカルは広東語が必須。授業は北京語メインですが。香港大学(HKU)を含め学校の成績は一般にいいと言われています。インターでは、北京語と英語の両方を教える学校が多いです。
香港には、共働きのための公的制度はあまりなく、基本的にはフィリピン・インドネシア・タイなどから呼ぶ、Domestic
Helper (フィリピン語のアマさんという呼称でもよばれる)に依存することになります。現在では現地の共稼ぎにもひろく活用されている制度で、ヘルパーのビザサポーターとなって香港に呼び寄せ、住み込みとして雇う制度です。この制度があるために、アフタースクールとか、荷物の受取(フロント)とかの機能はニューヨークに比べ発達していません。月5−10万円程度で雇うと聞いています。